たまこ

獣は月夜に夢を見るのたまこのレビュー・感想・評価

獣は月夜に夢を見る(2014年製作の映画)
3.4
北欧の小さな村が舞台。
みんな顔見知りで、みんな同じ水産工場で働き、夜遊ぶクラブも同じ。
主人公マリーもその一人で、重い病を患う母の介護をしながら、優しい父と3人、何とも閉鎖的なその村で平坦な日常を送る。

ただ一つ皆と違うのは、なぜか皆の彼女を見る目が恐怖と偏見に満ちていること。

母の病気と関係してるようだが…。そんな中、マリーの身体にも異変が起き始める…。


面白い視点の映画だなぁと思った。
彼女を毛嫌いする輩にも、とある理由があったりするので、通常の感覚で主人公に同情もできない。

何が正解なのか、登場人物達にも観客にも判断がつかないまま物語は進んでいく。

エンディングはもう少し辛口でもいいんでないかと思ったが、その辺も含めて極めてユニークな作品だった。
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