Kiki

サウルの息子のKikiのレビュー・感想・評価

サウルの息子(2015年製作の映画)
3.9
極限状況の人間を見ているのが
拷問のようでした。

『鍵穴から覗いているイメージで作品を撮った』と語る 無名の新鋭ネメシュ・ラースロー監督 長編デビュー作
それが2015年カンヌでグランプリ(審査員特別賞)受賞という快挙!
リアルかつシンプルな「ホロコースト(ナチス・ドイツの組織的大量虐殺)映画」


ガス室、生肌、焼却、灰…


ここまで息苦しく、苛ついたのは初めて
じゃないかな…( ¯−¯ )
鍵穴どころか、私には針の穴でした。

サウルの表情も右目しか見えず(彫りが深くうつむき加減)窮屈と喪失感に圧倒されまくり。


自分の息子を目の前で…
見てられるはずがない。怒、哀、虚無
(後々、息子に関して判ることがある)


教科書は忘れるけど、映像は忘れない。
アカデミー賞も受賞してこれから沢山の人が、このリアリティのあるホロコーストの映像を目に焼き付けることになるでしょう。
Kiki

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