1944年、ユダヤ人の遺体を処理する仕事をしているサウル。ある日少年の遺体が運ばれてくるがその子が自分の息子であると気づく。彼はせめて手厚く埋葬しようとするが…
ここ最近見た映画の中で断トツで緊張感と胸糞の悪さのある映画でした。
正直また見たいとは思えません。
特に胸糞の悪さは尋常じゃない。
自分の息子の遺体を見るだけで相当辛いのに、埋葬する事すら許されないのはあんまりすぎる。当時のユダヤ人がどれほど酷い扱いを受けたのか、しっかり伝わって来ました。
そしてこの映画凄いのは、直接的な暴力や遺体をほとんど映さないんですね。
基本ぼかしてあるか、あえて画面に映らない様にしてあります。
それがかえって残酷というか、さも当たり前の光景の様で目に焼き付く。
命が軽視されていた時代だったんですね。絶対に繰り返してはならない。
素晴らしい映画ですが、見る時は覚悟を決めてください。