こやまです

ロブスターのこやまですのネタバレレビュー・内容・結末

ロブスター(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

最後デヴィッドは自らの目を傷つけることなく、近視の女には嘘をつき続けるのだろうと考えた。

デヴィッドとその前妻、デヴィッドと冷酷な女、この2カップルが別れたことで、相手に嘘をつき自らを着飾る愛は破綻すると示された。
しかし、足の悪い男と鼻血の女カップルは、男の嘘が露呈してもその男を糾弾しなかった。(その場では)

愛なんてものは結局どれも本質は同じだと言わんとしているように感じられた。
(それに、嘘ついた結末がより好みに合っている)

しかし、このレビューを書きながら、
やはり最後の彼らだけは本質の愛を勝ち取ったため、本当に失明させた。
というラストも考えてしまった。
次に観るとまた観る視点が変わり、感想も違うものになるだろう。

追記2016/5/15
yunsan さんのレビューを拝見し、ラストについて私の結論を出すことができました。ありがとうございます。

ホテルでは、嘘でできた愛は本当の愛ではないとされ、嘘がバレるとそのカップルは破局する。
しかしデヴィッドは、そのホテルを抜け真に愛する女性と出逢った。

彼らは嘘による愛が成り立たないホテルを捨て、独身を良しとするコミュニティも捨て、2人の未来へ歩いた。

彼らは、嘘の上でも愛が成り立つと示した。よって、デヴィッドは自ら失明せずに嘘で真の愛を作り上げたのではないだろうか。