jun2km

ボーダーのjun2kmのレビュー・感想・評価

ボーダー(1981年製作の映画)
3.7
何カ国か海外に行った経験はあるのですが船や飛行機での出入国の経験しかなく、国境そのものを目の前にした事はありません。
この映画は、タイトル通り「国境」が舞台です。子どもでもジャブジャブ歩いて渡れる小さな川が流れてて、それが国境。フェンスも何も無く、こっちがアメリカでそっちはメキシコ。そっかぁ、そうなんや。あんな小川が境になっているところもあるのか。
主人公は、この国境の地で自分を喪失していきそうになります。汚職、貧富、夫婦の価値観の相違…。そんな中、壊れそうになる自分を救ってくれそうな若いメキシコ人女性と出会います。
それでも、やはり安らかな日は一日たりとも訪れない。とうとう、ある事件が原因で、その若い女性を助けるために家を飛び出して行く主人公。その女性に嫉妬し、泣き叫ぶ浪費家の妻に主人公は何て言って、車に乗って出て行ったかわかりますか?その一言をぜひ聴いてください。
あらゆるものを賭けて、彼がなし得たことは何だったのか。明日から何が変わっていくのか。そんな事を思わせるエンディングでした。
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