なんて酷いストーリーなんだ!だからこそ私は、こんなにも惹きつけられたのか。何もかも失うのが怖かった男の子。私は、そう判決を下しました。見る人により、判決が異なる作品です。いや、そもそも、この家族の物語は裁かれなければならないものなのか。他人が、今まで出会ったこともない家族を裁き、家族は、今まで出会ったこともない人から量刑を下される。当たり前で必要なことなんだろうけど、考えたら恐ろしくなってくる。自分を裁くことができるのは自分。そして誰もが自分の正義と闘って生きている。でも、それで許されるべきではないと人は考える。では、いったい誰が何を裁き、この家族に許しを与えるんだ。
ああ!なんて酷いストーリーなんだ!受賞が多いのも納得する。