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人生タクシーのKExitのネタバレレビュー・内容・結末

人生タクシー(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

監督自身がタクシー運転手に扮して登場するという枠組みから、一見ドキュメンタリーのように見えるものの、巧妙に考えられたフィクション。
一方、学校の授業で短編映画を撮ることになった姪が、先生に言われたという映画作りのルールを幾つか話すシーン。その中で「本当じゃないことと、本当であることの違いはなんなの?」という疑問を放つ。これがきっとこの映画で重要なポイントで、この映画もフィクションという形を取りながら、社会情勢・映画製作について描き出す問題は現実に起こっているものなのだというメッセージなのではないかと思った。
車内カメラやiPhone動画、デジカメ動画など色々な映像を組み合わせつつも、絶対に車外に出ないところが好きだった。
パナヒ監督の映画製作への情熱を感じる作品。
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