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さらば冬のかもめのMcQのレビュー・感想・評価

さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)
4.0
「お前は悪玉なんかじゃない。〝爆弾野郎〟だ!」

こんなジャケ見せつけられたら避けては通れない!〝班長〟バダスキーには逆らう事は出来ない。これは只のギャグかと思ったら大間違い。とんでもない傑作なのである。

「囚人をポーツマス海軍刑務所へ護送せよ!」との命を受け、海軍下士官バダスキーとマルホールは、嫌々ながらもそれに従うしかなかった。この〝囚人〟とは未成年の新兵であり、聞くところによると、たった40ドルをくすねようとした現場を取り押さえられたとの事。その代償が8年の刑と懲戒除隊である。

彼ら(主にバダスキー)の大人げない行動は上官に対する不満の反動によるものだが〝その囚人〟にとっては必要な〝刺激〟となるのである。

どこかイジー・メンツェルと通ずるようなほっこり感。開始早々からその空気に魅了され、時間も忘れて見入ってしまった。これは定期的に見返したい。
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