さらば冬のかもめの作品情報・感想・評価

「さらば冬のかもめ」に投稿された感想・評価

Taul

Taulの感想・評価

4.0
『さらば冬のかもめ』BS録画分で初鑑賞。ロードムービーでありニューシネマであり米文学の香りがする作品。落ちこぼれ水兵達の短い旅。寄り道と馬鹿騒ぎばかりの中ささやかな優しさが沁みてくる。あてどないカモメらは寒さに震えながら飛び続けるしかないのか。邦題が懐かしくぴったりだった。
2018.1.17
なんだろう…じわっと良かった。

ヤル気無さげの二人が、純朴な青年を護送する話。この二人が中々情に厚く、規則を破ったり(まぁ元々守るようや人達でもないけど)、ちょっとした青春を教えてあげたり、かばったり…こんなやんちゃな上司だと大変かもしれないけど楽しいだろうなって思ったり…これはジャック・ニコルソンじゃなきゃダメですね。かなり若いですが、この頃から存在感半端ないってことを認識できた作品になりました。
そん

そんの感想・評価

3.5
コメディだったけど、結構終始ハラハラしてたので面白かった。メインの2人がいい人すぎ!笑
ジャック・ニコルソンいいねノ海軍男2人がもう1人を護送する真冬の話〜と聞いて暗〜いのかなあと思っていたら‥男3人ドタバタ破茶滅茶痛快ほろりのロードムービー♪大昔鼓笛隊をしてた時によく演ってたマーチングドリル♪懐しくノリノリの音楽とまさかのお経w
虚しさとか諦念が寒々としたアメリカの冬景色とマッチしてた

ジャックニコルソンの眼光いい
寄り道こそ人生……

無実ではないにせよ明らかに重すぎる罰として8年間のポーツマス刑務所行きとなった元水兵が、別の水兵2人に護送される道のりを描いたロードムービー。
徐々に運動部的ホモソーシャルな関係が育まれてゆくさまにちょっとツラくなったりもするが、まあ彼らはまんざらでもなさそうなのでそこは別に良い。

護送される水兵が童貞で、今卒業しないと次の機会は26歳だぞという焦りが膨らんでゆくのが面白い。
刑務所行きになる自分の人生への諦めと楽観がそこにはあって、それはどこか寂しい。

この映画のすごいところは、彼の諦念だけではなく、護送担当の水兵2人の諦めをも描いているところだと思う。
童貞卒業して気が大きくなった囚人の元水兵があんな行動を起こさなければ、ひょっとしたら2人も彼のことを逃がしたかもしれない。でも結果的にそれが「できなくなってしまった」という悲しさ。
檻へと連れて行かれる彼の背中をしばらく見つめ続ける2人のショットが最高。


途中、日蓮宗の教会が出てきて「南無妙法蓮華経……エイメ~ン!」ってやってるの観て笑ってしまった
satchan

satchanの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1976年公開で、ジャック・ニコルソンが若い頃の作品。募金箱から40ドルを盗んだ罪で、ノーフォーク海軍基地から、ポーツマスの海軍刑務所まで送られる若い兵士メドウズ。二人の海軍下士官がメドウズを護送する旅を描いています。

メイン州のポーツマスの海軍造船所には、1974年まで海軍刑務所も併設されていたようですから、その頃の話ということですね。
犯罪者を護送するなら、護送車が出てくると思って見ていたのですが、本作では列車を利用しての護送。バージニア州のノーフォークからメイン州まで北上する間に、確か一週間近く長い日数があります。

護送する下士官バダスキー(ジャック・ニコルソン)とマルホールは、犯罪者メドウズを哀れに思い、友情が芽生えたか、旅をエンジョイし始めます。途中、バダスキーとマルホールは意見衝突から喧嘩したりしつつ、バーや売春宿に寄ったり、メドウズの親を訪ねたり、やりたい放題。メドウズのために、楽しませてあげた旅が、メドウズの逃亡で失望へと一変します。最後に、融通がきかない海軍の上官と、従わざるを得ない下士官の上下関係が露わになると、現実に引き戻された感じでした。
映画男

映画男の感想・評価

3.5
邦題がいいな。アメリカ的な侘び寂びを感じる。

40ドルを盗もうとしただけで8年間の服役に処されることになった海兵(18歳)
そいつを搬送する任務を請け負うのが我らがジャックニコルソンともう一人の相方。
この男2人が少年を刑務所まで送り届ける短い旅路を描いたロードムービー。

アメリカンニューシネマ時代の匂いがぷんぷん漂う素敵な映画でした。(この脚本家が後に傑作「チャイナタウン」を書く。。。)

余談やけど「班長」という言葉がそのまま英語になって使われているのは知らんかった。びっくりした。
尽田

尽田の感想・評価

3.0
海軍士官二人と40ドルを盗んだ男のムショまでのロードムービー?
本来2日程で行けるところを情が移ってあちこち寄り道をしつつ男に人生の楽しみを教える姿は、良い悪いは兎も角少し微笑ましい。
その結果彼の欲を目覚めさせてしまい最後は自由を望むようになってしまうのは皮肉な話だな。
映画のビジュアル?を始めて見たけどマルホールだけでも入れてやってくれないか。
slow

slowの感想・評価

4.5
盗み癖がたたり罪人となった青年水兵メドウズ。彼を海軍刑務所に護送するよう任命された不真面目なベテラン海兵バダスキーと几帳面な海兵マルホールは、任務をさっさと済ませ、浮いた護送期間で羽を伸ばそうと企んでいた。しかし、あまりにも世間知らずなメドウズに肩入れをし、旅の進路は当初の予定から少しずつ外れて行く。

これこれ、こういうやつが好きなんだ。破天荒で犯罪行為もサラッとしちゃうとか、そういう他人に迷惑かけるロードムービーとは似て非なる男達の旅。気が強いわりに常識の範囲でしか羽目を外せない小物感(普通ってことなんだけど)とか、バタバタと逃げる間抜けな光景とか、ホテルのやりとりとベッドのクオリティとか、たまらなく好きだ。なんだこいつら最高だ。取っ組み合いの最中ずっとカラスが鳴いてるシーンは根負けして思わず吹き出してしまった。
とは言え、メドウズからしてみれば、バダスキーは荒くれ不良のイカした先輩。先輩直々の社会勉強は、青年の人生にどう影響を与えるのだろうか。本作は万人に受ける映画ではないのかもしれない。でも『リアリズムの宿』とか好きな人なら、きっとこの熱に共感してもらえるはず。
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