さらば冬のかもめの作品情報・感想・評価

「さらば冬のかもめ」に投稿された感想・評価

kumi

kumiの感想・評価

2.9
海軍で上官の命令により窃盗した水平を護送する道中記。

3名で旅するうち気心も知れ気が大きくなり、と繰り広げる
あれやこれやですが、決して飽きずに見ていられる作品。

いやでも、内容云々よりこのジャケなんなんですか、、
テーマぼやけた映画。

1981年3月13日、八重洲スター座で鑑賞。(2本立て)

ジャック・ニコルソン主演、ハル・アシュビー監督。
それ以外に、デ・パルマ映画の常連だったナンシー・アレンが出演(「キャリー」以前の出演作)。

理不尽な理由で8年の刑務所生活が待っている囚人を、水兵が護送する間、自由を楽しませてやろうという映画。
8年も刑務所暮らしをするのだから、その前に筆おろしをさせてやろうという温かい気持ちは伝わって来た。
ただ、それ以外の水兵の馬鹿げた行為の数々は、軍隊という組織に居ると人間狂ってしまうものと思わせるものであり、結局、軍隊批判をしたいのか何なのかわからない作品となってしまった感あり。

このレビューはネタバレを含みます

予期せず訪れた束の間の青春が
一瞬の過ちを一生分後悔させる
寒々しいけどなんか暖かくもある映画♡

愛することも出来る
反抗心や怒りを教えることも出来る
お酒や女や娯楽を教えることも出来る

けど結局現実は変えられない。
相手の人生は変えられない。

救うことや助けることは難しい。
束の間の夢を与えてやるのが精一杯。

でもその想いがなによりも嬉しくて
その記憶が彼を苦しめるかもしれないな。
1973年製作。
アメリカン・ニューシネマの旅系ロードムービーの良作。「カッコーの巣~」「シャイニング」で怪演していたジャック・ニコルソンが素のような、享楽的で粗野な人間性を楽しく演じている。

▼注目すべきは当時アメリカに進出し始めたNSA(ニチレンショーシューオブアメリカ)がナンミョウ~の音声と共に、かなりガッツリ脚本に食い込んでいる所。

▼海兵隊の18歳の坊やメドウスが40$を盗んだ罪で懲役8年の判決。
海兵隊のバダスキーとマルホールの2人でノーフォーク基地からポーツマス刑務所まで護送する役目を命じられた。たった40$で8年の服役?
同じ海兵隊員として不憫でならないけれど護送命令には従わなければ。

▼前半は、ほぼ遠足(笑)
乗り物では「自衛の為」と勝手に手錠を外してやって、メドウスもクッキー食べたりして楽しそう。でも18歳の坊やメドウスには盗み癖が有った。これまでもプラモデルとかヘアトニックとか、万引きで補導された過去が有ったが……それにしても8年の服役とは。
▼ノーフォーク基地からポーツマスまで2日も有れば到着する。与えられた日数は7日間。バダスキー達はメドウスを「男」にしようと尽力する。
▼途中の街を歩いていると聞き慣れない合唱で「ナンミョウ~」と東洋宗教の「題目」が聞こえてきた。
※歌手のティナ・ターナーのサクセス映画「ティナ」でも同様に南無妙法蓮華経の題目が流れて【如蓮華在水】の法理が紹介される。本作で紹介される法理は【スリー・グレート・シークレット・ロウ/三大秘法】の題目チャンティング。

▼飲み屋で出会った女性ドナは、題目チャンティングするメドウスに声を掛けた。NSAメンバーの彼女は、メドウスの境遇を打破する為に、カナダ、トロント支部のルシード(ドナを折伏したメンバー)を頼れ、と言う。
▼メドウスは「筆おろし」を期待していたもののドナは仏壇に向かって悠然と題目チャンティングする。
▼すっかり題目チャンティングにハマったメドウスは、自由を求めてチャンティングしまくり。
▼1970年代、東洋宗教がアメリカに上陸できた背景にはベトナム戦争が有った。若者は精神修養と称してヒッピーになりインドの神秘を求めたのと同様、東洋宗教に何かしらの可能性を感じたのでしょう。
▼海兵隊18歳の坊やメドウスは題目チャンティングしながら救いを求めていく。その結末や、如何に。
▼外国の映画で「信仰」を脚本の軸にする映画は珍しくないけれど…本作は日本発祥の宗教が登場する、とても珍しい作品でした。
かめの

かめのの感想・評価

3.6

ブラボー・ヤンキー
ブラボー・ヤンキー
バイバイ!

創価学会が映画に出ているのは初めて見たかもしれない
又三郎

又三郎の感想・評価

3.9
アメリカンニューシネマの類が好きということもあるけれど、それぞれのキャラが立っていて落ち着くところに落ち着くストーリーがなんとも切なく味わい深い。それにしてもジャックニコルソンの演技はいつ見ても惚れ惚れする。
そ

その感想・評価

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護送するだけの話なのに要所要所の何気ないシーンが見終わったあとになってじんわりと心にくるそんな映画だった。雪空のなか公園でバーベキューするシーンが一番好き。
堊

堊の感想・評価

4.5
実は死ぬほど良かった気がしてくる。すべてのシーンが選択であって……
JBOY

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3.7
人生に大事なつかの間の遊び。
しっかし出てくる食べ物みんな不味そうだったなぁ。
先日数年ぶりに『ハロルドとモード』を観て号泣したので(笑)ハル・アシュビー作品を一気見決定。ニューシネマを片っ端から観てた時期があったのに、本作はなぜか漏れていたよう。

ノーフォーク基地勤務のベテラン海軍下士官バダスキーとマルホール。ポーツマス海軍刑務所まで、基地の募金箱から金を盗もうとした新兵メドウズを護送する任務を請け負った2人だったが、旅が進むにつれて次第に3人の間に奇妙な友情が芽生え始める。

観終わった後に「ああ、いい映画観たなぁ...」としみじみしちゃう珠玉の一本。向かう先は刑務所だけあって、作中どこか退廃的な空気が流れているけれど、決してそれだけで終わらない暖かさもあったり。
純粋かつ不器用な青年メドウズに対して、人生の楽しみや喜びを荒削りな方法ながらも手取り足取り教えてあげる先輩2人組。
これから8年間っていうかなりの長い時間を刑務所で過ごさなければならないメドウズにとって、少しでも希望の光を与えてやろうと苦心するその姿はとにかくカッコよくて。ジャック・ニコルソンが天才的なのはもちろんのこと、オーティス・ヤングの一見冷めたように見えるけど愛情深い姿にもジーンとしちゃいました。
メドウズ役のランディ・クエイドもピュアな感じが最高、女性との初体験が終わった後に「たぶん彼女は僕に惚れていたと思う」って言っちゃうところとか、なんて純粋な子なんだろうと胸キュン(笑)。

後先を考えずに進むことも大切で、今が楽しければいいんだ的な発想を持つことも時には必要なんだなと...!バダスキーの人生は楽しんだもん勝ちという生き方がとにかく真に迫ります。
ありふれた日常ほど幸せなものはなくて、海兵隊という極限の世界にいる3人にとってみたら、それはなおさら。
ケチャップたっぷりのハンバーガーを頬張ったり、バーで賭け事に興じてみたり、アーケードゲームやスケートをしてみたり。何気ない日々をやりたい放題3人で楽しむにつれて、いつの間にかその時間がたまらなく愛おしくなってゆく。だからこそラストの公園のシーンの切なさと言ったら言葉になりません...。
でもきっとバダスキーとマルホールとの出会いがなければ、メドウズの人生はもっと味気ないものになっていたかもしれない。そう思うと、ある意味希望に満ちたエンディングとも取れるのかもしれません。

バスのシーンで、メドウズが話すのを後ろからなんとも言えない表情で見つめるバダスキーのショットが特にお気に入り。

ナンシー・アレンがちょい役で出ててびっくり!
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