猛烈に楽しみにしていたシュトロハイム様の『愚かなる妻』を観ようとパッケージを開けたらディスクが2枚入っているではないですか。

『シュトロハイム その生涯と映画』？！
む、むむむ？！
こんなレアなものが一緒に入っていたとは知りませんでした！

これは先に観ておくべし！

シュトロハイム様はウィーンの生まれ👶
帽子職人の息子🎩
子供時代の貴重なお写真📷ｶﾜｲｲ💕
ウィーンからアメリカへ移住〜🚢

うん、この辺の流れはウィキですでに知っとります♪

映画界に入ったのはグリフィスの『國民の創生』のエキストラ。
その時、建物から飛び降り肋骨を２本折る役でグリフィスの目に留まるとゆう体張った行為をするなんて、なんとも計画的なシュトロハイム様。

そこからのっしのっしと這い上がり、とうとうユニバーサルで監督デビュー！✨
ここまでは順調な人生設計だったみたいです。

だけれども完璧主義な性格が祟ってか、膨大な費用、果てしない撮影期間、恐ろしく長いフィルム…とうとう彼はユニバーサルを解雇されてしまうの😭

次に彼を拾ったのがMGM。
先日観た『グリード』がMGMで最初に撮った作品。
だけどここもいずれ解雇😭

グロリア・スワンソンとの『クイーン・ケリー』も彼女を激怒させ未完に終わり、ここから彼は俳優業へ転向するの💦

ちなみにシュトロハイム様、ご結婚されていたのね！
奥様談、の映像も入ってました！

監督業とは違い俳優業はそんなにお金にならない。
家族を支えるために必死で働いていたそう。
少し前に観た『熱砂の秘密』『大いなる幻影』はこの頃の作品なんです。

ビリー・ワイルダーの『サンセット大通り』出演は相当悩んでいたみたい。
だって因縁のグロリア・スワンソンの執事役ですもん。
結局出演を決めたのは自分の人生の明暗に気付いたから。
なんだか悲しいわ😭

これ以降、シュトロハイム様はフランスで隠居生活を送るのです。
とはいっても、脚本を書いてみたり紙の上での監督シュトロハイム様。
もっと活躍したかったんだろね。


これ観てますますシュトロハイム様が好きになりました。
ちょっと難しいお方ではあったようですが、彼のことを語る人たちの口調からは尊敬の念が感じとれます。

当時はけちょんけちょんに評価された作品が彼の死後に認められ、ズタズタに短くされたフィルムの復元が試みられるってことはなんとも嬉しい。

1957年5月12日、72歳　死去

シュトロハイム様があちらの世界から箱庭のようなこの世を見下ろして「ニタリ」と片頬上げて笑う顔が見えた気がしました。

• #購入ジニョ
• #怪物シュトロハイム様

何回クビになるんですかあなた──『愚かなる妻』の紀伊國屋盤クリティカル・エディションの特典として収録されている、エリッヒ・フォン・シュトロハイムの映画と人生を追ったドキュメンタリー。無茶苦茶な金をかけてセットを組み、何度もテイクを重ね、過酷なロケを強い、その結果はスタジオをクビになるか大衆向きでない長大な上映時間の初版をズタズタに編集されて短縮版にされてしまうかのだいたい二者択一。そんなことが何度も繰り返される映画人生。「呪われた映画監督」と言われることがあるらしいが、こんなの自分から呪われに行ってるよ。エリッヒ・フォン・シュトロハイムという人間の屈折した狂気的な執念が感じられる。彼の映画製作における浪費と完璧主義は、抑えきれない欲望が滲み出るような『グリード』『愚なる妻』の人物描写にそのまま重なるように思える。

シュトロハイムのドキュメンタリーですが、この人何本映画ボツにされてんだホントに