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太平洋の地獄のmhのレビュー・感想・評価

太平洋の地獄(1968年製作の映画)
5.0
無人島に流れ着いた敵同士がやがて……という話で一見、シチュエーションムービーだけど、本質はミニマムな構成で戦争を描くというかなりのコンセプチュアル・ムービー。
エンタメ映画好きなら文句があろうはずがないふたり――リーマービンと三船敏郎しか出演してないというとんがりっぷり。
難しい性格だったとのことだけど、走る姿があんなに決まる役者さんってそうそういない。この映画は三船敏郎が躍動する姿がいっぱいみられるのもいいところ。
ラストの廃墟設定はググらんとわからん。もしかすると「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」原爆実験シーンの元ネタになってる。
DVDにはアナザーエンディングも収録されてた。別ルートも悪くないけど、テーマ優先なら公開版エンディングになるよねそりゃあ。
ポチろうと思ったけど、日本版は廃版。プレミアついててクソ高い。
でもこれって、リーマービンのいってることがわからんほうが面白いんじゃね? というわけで、北米版をポチった。送料込みで3,000円。
圧倒的に面白い。
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