太平洋の地獄の作品情報・感想・評価

太平洋の地獄1968年製作の映画)

HELL IN THE PACIFIC

製作国:

上映時間:110分

ジャンル:

3.9

「太平洋の地獄」に投稿された感想・評価

星降る夜に押し入れ探検隊63

大好き♪
中盤までは日米対抗実写版トムとジェリー。
滅茶苦茶笑えます。
ところが…
ラストはぶったまげ( ゜Д゜)
今でもあの二人、起こった事態に気付かずにじゃれ合っていそうな気がします…
大介

大介の感想・評価

3.3
先日観た作品で、久しぶりにリー・マーヴィンをみかけたので、「リー・マーヴィンといえばコレ」と勝手に思ってる今作を観たくなりました。

個人的にはもっと三船御大とやりあってたイメージがあったんですが、思ってたほどでもなかったです。長年持ってる記憶のイメージってけっこういい加減なんですよね~(汗)。

二人の演技合戦は流石。でもちょっと中だるみしてしまった(汗)。あれ~?

ラストは…。こんなだったっけ…。

また再見しよう(汗)。
映画の大半はこの2人の小競り合いだ。煮汁ができそうなくらい男臭い。
水やら生貝やらを醜く取り合う日々。言葉も通じないので、罵倒ですら何を言っているかわからない。
『キャスト・アウェイ』のトムハンクスはやたら友達を欲しがっていたが、下手に人がいるとこうなるのだ。
それでも、2人のやりとりにも徐々に茶目っ気が混じってきて、力試しや知恵比べの雰囲気すら出て来る。
(アメリカ映画なのにリー・マービンの方が若干姑息・傲慢気味に描かれていたのが意外だ)
やがて酒を酌み交わし、母国の歌を歌い合い、刃物を入手しても呑気に髭を剃り合うまでになる。

このまま仲良しこよしで終わってしまったら、記憶にも残らない映画になっていたと思う。
最後の最後の展開が、この映画を単なるアイデア映画にしていない。

このレビューはネタバレを含みます

なんつってもラストシーンの唐突さMAXの大爆発。あれは素直に観れば薪を燃やしているドラム缶にリー・マーヴィンが蹴りを食らわしてひっくり返り火に引火したんだと取れるが、それだけではあの元野戦病院みたいな建物がああも丸ごと大爆発はしなかろう。近くに大量の爆薬があったのか(これは画面に映っていないので観客の補完的な憶測だ)。

しかし、リー・マーヴィンと三船敏郎の会話の終盤辺りから戦闘機の音と思しきエンジン音がうっすらと聞こえ始め、それが徐々に大きくなって来る。しかし、リー・マーヴィンにも三船敏郎にも聞こえていないのか、音に全く反応せずに話し続ける(と言うか、あれは実際に音がしていた、という設定なのかすら曖昧だ)。ともあれ、戦闘機の音がマックスになり、リー・マーヴィンが怒って去って行こうとした直後に元野戦病院は大爆発。となるとこれは空爆による爆発か。結局、爆発の原因が分からぬままいきなり映画はジ・エンド。単純だが相当に衝撃的な終わり方だ。

この爆発に意味を読み取ろうとするならば、三船敏郎が落ちていた「TIME」誌を見て実は終戦していたことを知って苦悶するシーンに表されているように(玉音放送を頭を垂れて聞く人々の写真が映る)、有り体に言えば戦争の無益さとやり切れなさではあろう。しかし、そういうメッセージ性を軽々と映画の面白さそれ自体が超越してしまっており、実はそれこそが映画なんじゃないかと思うのだ。

ちなみに、この爆発オチに拮抗するのはブニュエルの『欲望のあいまいな対象』、それに準じてファスビンダーの『マリア・ブラウンの結婚』の両ラストと思ったのだが、名付けて「映画3大爆発オチ」(誰も言ってない、はず)。ジョン・ブアマン侮り難し、そして素晴らしきかな爆発オチ(笑)。
notitle

notitleの感想・評価

4.2
無人島に流れ着いた、
米兵と日本兵のお話。

大味ながら、素晴らしい。
ステレオタイプ甚だしいが、
それが、活きて、生きる。
様々な対局が争いと希望をうむ。

閉鎖的で壮大なサバイバルムービー。
おもしろい。
USK

USKの感想・評価

4.2
リー・マーヴィン VS 三船敏郎 in 太平洋の無人島。

時は太平洋戦争末期。太平洋の無人島に漂流し、サバイバル生活をしていた日本軍人(三船敏郎)。しかし新たにそこにミニボートに乗ったアメリカ軍人(リー・マーヴィン)が漂流してくる。敵同士の二人は対立し、厭がらせに近い攻撃をし合うのだが.....

言語の壁もしっかり描かれていて、話の通じ合わないもどかしさがなんとも映画的じゃなくて面白い。その性か、二人は”生きる”を目的に協力し合い、友情が芽生えていく様にグッときましたね。

正直前半の厭がらせ合いは、観ていて馬鹿馬鹿しかったが後半は一気に気持ち持ってかれました。しかしなんといってもラストが凄い。ニューシネマ的な雰囲気も感じつつ戦争が人に及ぼす影響など様々なメッセージが詰まっているように感じる。ラストについてはコメント欄にて。

最後に。これがハリウッド映画なのが凄い。
padd

paddの感想・評価

3.7
無人島でサバイバルをしている日本兵(三船敏郎)と、ゴムボートで島に流れ着いた米兵(リー・マービン)との壮絶な死闘、というかほとんど子どもじみた嫌がらせの応酬。笑った。めちゃいい。
魅力的な題材だが、俺はアート作ってんだぜという色気がちらついて良くない。
2人しか出てこない戦争映画。いかにもなアメリカ人といかにもな日本人。ステレオタイプっちゃそうだけど、とても分かりやすくて面白い!!!言葉は通じないんだけど、やり取りが面白すぎてニヤニヤしちゃいました。テーマは重いからこの会話のポップさ?が際立ちます。好きだ。ラストは斬新すぎるけどね。
swansong

swansongの感想・評価

4.0

「キングコング対ゴジラ」の両者リングアウト。

「座頭市と用心棒」の不完全燃焼。

「東映まんがまつり」にありがちな 「対決と見せかけて実はただの記念撮影」…

「両雄激突」って、なかなかうまくいきませんね。

その難易度の高い技を最後まできっちりやって見せてくれたのが、この「太平洋の地獄」です。

しかも日本代表に三船敏郎、対するアメリカ代表に「特攻大作戦」 「ブラックエース」「北国の帝王」 のリー・マーヴィンという、まさに夢のカード!

当人たちが真剣になればなるほどなぜかコミカルに見えてくる両者の闘いをニヤニヤしながら楽しんでいると、やがて作り手が作品に込めたメッセージがドスンと重く伝わってくる侮れない映画です。