太平洋の地獄の作品情報・感想・評価

太平洋の地獄1968年製作の映画)

HELL IN THE PACIFIC

製作国:

上映時間:110分

ジャンル:

3.9

「太平洋の地獄」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

 太平洋上の無人島で漂流した日米の軍人が衝突を繰り返しながら無人島から脱出しようとする話。

 100分間で出てくるのはキャスト2人だけという異色の映画で、暑苦しいお芝居で引っ張り続けるパワーが凄いです。
 ほとんど説明がなくて、何故ここにいるのか? 何者なのか? というものがなくて、ひたすら対立していく姿を映し出していく。

 無人島だったところに最初は日本の軍人が生活していて、そこにアメリカの軍人がいることがわかり殺し合いをしようとするけど。そんなことやめて、飲み水を奪い合ったり作ったボートを流したりするいじわるをしたり。
 お互いを捕まえて捕虜にして上に立ったり。けどそんなことしてる場合じゃないぞ、と竹を使ってイカダを作って無人島を脱出しようとする。

 そこから友情が芽生えていく姿が映されていきます。ナイフを返したりして心を許していることがわかるシーンがあったり。
 別の島に辿り着いて要塞があるけどそこも無人。アメリカ人が雑誌でもう終戦していてアメリカが勝利していることがわかる。日本人は知らずに上機嫌で髭をそったり酒を飲んだり。
 アメリカ人は「なぜ、日本人は神を信じない」と質問する。しだいに不機嫌になってまた喧嘩が始まる。アメリカ人が怒って、足元の鍋とかを蹴り倒すと近くにあった爆薬が……という。このオチ、最初見たときは何のこっちゃわからず意味不明でシュールな映画になっていて凄いです。ただでさえ、キャスト2人という異色の映画なのにオチも凄いことになってて更に異色さが際立っていました。

 日本人はまるきり英語理解しないし、アメリカ映画なのにどちらかというとアメリカ人が頭悪く描かれたりしているのが突っ込みどころですが。三船敏郎さん。リー・マーヴィンさんのお芝居で引っ張る力が凄い映画でした。あと、コンラッド・ホールさんの美しい撮影も素晴らしかったです。
「太平洋の地獄」

キャスト
三船敏郎
リーマーヴィン

以上!名優2人だけしか出てきません!

大東亜戦争の末期、南方の無人島でなんとか生き延びている日本海軍兵(恐らく将校)。そこに(恐らく)パラシュートで脱出した米軍航空兵が。

敵軍同士の二人の運命は…??

1968年の映画ですがカラーです。
いやぁ〜黒澤映画での三船敏郎もカッコいいですが、この映画での三船もやっぱ凛としてカッコええですね。日本刀じゃなく竹槍を持って立っているだけで…今の役者にはない絵があります。

三船敏郎のセリフは全て日本語。リーマーヴィンのセリフは勿論英語。なのでずっとディスコミニュケーション!

敵というのもあるけど、二人共全く相手に合わせる気も、相手の意思を図る気もないのが爆笑ゥ!
海軍将校なら少しの英語くらい知ってそうなのにね〜

あえて字幕をオフにして観たら楽しさ倍増しました。
ヒアリング能力皆無のワテのアホ脳のお陰で外画が楽しめるなんて…NOVAさんやGABAさんに怒られそうですね!

デカい貝を採って来て食べる三船に近づき、貝を奪って食べるリーマーヴィン。

「何をするんだ!返せ!( °д° )」

「いや、フィフティフィフティだ!食わせろ!(もぐもぐ)」

「そんなに食べたければ自分で採ってこいよ…( ・᷄-・᷅ )」

二人がトムとジェリー並みにキャッキャするシーンはほっこり(´ω`)


三船敏郎がリーマーヴィンを「おい!白ひげ!」と呼ぶシーンに

うはは!自分は「赤ひげ(名作)」さんですやんwww
とツッコめました(´ω`)

そこまでイデオロギーや戦争の悲惨さは描いてはなく、人間ドラマが楽しめる一本。
ラストに近づくにつれ、二人とも生き残って欲しいな〜と願わずにはおれませんでした。

ラストはAとBがあって、Aのラストだったんですが、

( °д° )???

と、なりました…(斬新で爆笑)

Bの方がいいですね。

日本兵役で三船が出て無かったら微妙やったけど、三船の魅力満載の、見応えある一本でした!

[おまけ]
ずっと昔にテレビで観たんですが、モノクロの戦争映画で、どこかの島で居合わせた米軍兵数人と日本兵数人がいがみ合っていたが仲良くなり、協力して生活していたが、米軍の救援が来て、協力していたのに殺し合いになり、最後は浜辺で日本兵が全員倒されて終わる映画があったんですが…

誰か、なんの映画か知りませんか??
もう一回観たいんですわ…
星降る夜に押し入れ探検隊63

大好き♪
中盤までは日米対抗実写版トムとジェリー。
滅茶苦茶笑えます。
ところが…
ラストはぶったまげ( ゜Д゜)
今でもあの二人、起こった事態に気付かずにじゃれ合っていそうな気がします…
大介

大介の感想・評価

3.3
先日観た作品で、久しぶりにリー・マーヴィンをみかけたので、「リー・マーヴィンといえばコレ」と勝手に思ってる今作を観たくなりました。

個人的にはもっと三船御大とやりあってたイメージがあったんですが、思ってたほどでもなかったです。長年持ってる記憶のイメージってけっこういい加減なんですよね~(汗)。

二人の演技合戦は流石。でもちょっと中だるみしてしまった(汗)。あれ~?

ラストは…。こんなだったっけ…。

また再見しよう(汗)。
映画の大半はこの2人の小競り合いだ。煮汁ができそうなくらい男臭い。
水やら生貝やらを醜く取り合う日々。言葉も通じないので、罵倒ですら何を言っているかわからない。
『キャスト・アウェイ』のトムハンクスはやたら友達を欲しがっていたが、下手に人がいるとこうなるのだ。
それでも、2人のやりとりにも徐々に茶目っ気が混じってきて、力試しや知恵比べの雰囲気すら出て来る。
(アメリカ映画なのにリー・マービンの方が若干姑息・傲慢気味に描かれていたのが意外だ)
やがて酒を酌み交わし、母国の歌を歌い合い、刃物を入手しても呑気に髭を剃り合うまでになる。

このまま仲良しこよしで終わってしまったら、記憶にも残らない映画になっていたと思う。
最後の最後の展開が、この映画を単なるアイデア映画にしていない。

このレビューはネタバレを含みます

なんつってもラストシーンの唐突さMAXの大爆発。あれは素直に観れば薪を燃やしているドラム缶にリー・マーヴィンが蹴りを食らわしてひっくり返り火に引火したんだと取れるが、それだけではあの元野戦病院みたいな建物がああも丸ごと大爆発はしなかろう。近くに大量の爆薬があったのか(これは画面に映っていないので観客の補完的な憶測だ)。

しかし、リー・マーヴィンと三船敏郎の会話の終盤辺りから戦闘機の音と思しきエンジン音がうっすらと聞こえ始め、それが徐々に大きくなって来る。しかし、リー・マーヴィンにも三船敏郎にも聞こえていないのか、音に全く反応せずに話し続ける(と言うか、あれは実際に音がしていた、という設定なのかすら曖昧だ)。ともあれ、戦闘機の音がマックスになり、リー・マーヴィンが怒って去って行こうとした直後に元野戦病院は大爆発。となるとこれは空爆による爆発か。結局、爆発の原因が分からぬままいきなり映画はジ・エンド。単純だが相当に衝撃的な終わり方だ。

この爆発に意味を読み取ろうとするならば、三船敏郎が落ちていた「TIME」誌を見て実は終戦していたことを知って苦悶するシーンに表されているように(玉音放送を頭を垂れて聞く人々の写真が映る)、有り体に言えば戦争の無益さとやり切れなさではあろう。しかし、そういうメッセージ性を軽々と映画の面白さそれ自体が超越してしまっており、実はそれこそが映画なんじゃないかと思うのだ。

ちなみに、この爆発オチに拮抗するのはブニュエルの『欲望のあいまいな対象』、それに準じてファスビンダーの『マリア・ブラウンの結婚』の両ラストと思ったのだが、名付けて「映画3大爆発オチ」(誰も言ってない、はず)。ジョン・ブアマン侮り難し、そして素晴らしきかな爆発オチ(笑)。
notitle

notitleの感想・評価

4.2
無人島に流れ着いた、
米兵と日本兵のお話。

大味ながら、素晴らしい。
ステレオタイプ甚だしいが、
それが、活きて、生きる。
様々な対局が争いと希望をうむ。

閉鎖的で壮大なサバイバルムービー。
おもしろい。
USK

USKの感想・評価

4.2
リー・マーヴィン VS 三船敏郎 in 太平洋の無人島。

時は太平洋戦争末期。太平洋の無人島に漂流し、サバイバル生活をしていた日本軍人(三船敏郎)。しかし新たにそこにミニボートに乗ったアメリカ軍人(リー・マーヴィン)が漂流してくる。敵同士の二人は対立し、厭がらせに近い攻撃をし合うのだが.....

言語の壁もしっかり描かれていて、話の通じ合わないもどかしさがなんとも映画的じゃなくて面白い。その性か、二人は”生きる”を目的に協力し合い、友情が芽生えていく様にグッときましたね。

正直前半の厭がらせ合いは、観ていて馬鹿馬鹿しかったが後半は一気に気持ち持ってかれました。しかしなんといってもラストが凄い。ニューシネマ的な雰囲気も感じつつ戦争が人に及ぼす影響など様々なメッセージが詰まっているように感じる。ラストについてはコメント欄にて。

最後に。これがハリウッド映画なのが凄い。
padd

paddの感想・評価

3.7
無人島でサバイバルをしている日本兵(三船敏郎)と、ゴムボートで島に流れ着いた米兵(リー・マービン)との壮絶な死闘、というかほとんど子どもじみた嫌がらせの応酬。笑った。めちゃいい。
魅力的な題材だが、俺はアート作ってんだぜという色気がちらついて良くない。
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