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アクアマンのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.6
サメをはじめ海の生物すべてを従えて戦うことができる海底王国アトランティスの末裔アーサー・カリー(ジェイソン・モモア)は、アトランティスの女王アトランナ(ニコール・キッドマン)と灯台守トム・カリー(テムエラ・モリソン)の子供として生まれ人間として育てられた。
地上を超える未知の文明をもったアトランティス帝国は、アーサーの異父弟オーム王(パトリック・ウィルソン)が他の海底の王国を服従させ「海の覇王オーシャンマスター」となり、海を汚染する人類の支配を狙い侵略を始める。
オーム王の婚約者メラ(アンバー・ハード)は、オーム王の地上侵略戦争に反対し、アーサーに戦争を止めるために力を貸して欲しいと頼む。
最初は自分の母を追放したアトランティスの人々に反感を持っていたアーサーだが、オーム王が地上侵略戦争の先駆けとして大津波を起こし、メラがアーサーの父親トムを救ってくれた恩もあり、アーサーはメラとアトランティスの継承者の資格のある者しか持てない「トライデント」を求めて旅立つ。
「ジャスティス・リーグ」に続いてのDCエクステンデット・ユニバースの作品。
スーパーパワーを使って故郷アムネスティ・ベイの人々を海賊などから救っているけど、ヒーローとして大きい責任を負うことに消極的だったアーサー・カリーが、メラに頼まれオーム王の地上侵略戦争を止めるために、アトランティス王の後継者争いに参加したり、アトランティス王の資格である「トライデント」探しをする中で、「王とは国民を守る者、だが英雄とは全ての人々を守り救う者」という真のヒーローとして覚醒していくストーリーを、アトランティス国でのパートは幻想的な海洋ファンタジー、砂原王国でのパートは「インディ・ジョーンズ」シリーズのようなアドベンチャーアクション、イタリアでのパートはロマンチックアクション、海溝王国のパートは海洋ホラーと、様々な映画のスタイルで描いているユニークな演出、豪放磊落なアーサー・カリーとタフなヒロインのメラのユニークなコンビの交流と成長、を絡めて描かれていて、分断が進む世界や環境破壊の社会批評がちょうど良いスパイスになっていて、豪放磊落なアーサー・カリーがはまり役のジェイソン・モモアやタフなヒロインのメラがはまり役で魅力的なアンバー・ハードや2つの一族の間で苦悩する役柄とアクロバティックなアクションに惚れるアトランナがはまり役のニコール・キッドマンの演技が印象的で痛快なアメコミ映画。
「国王は国民を守る者、だが英雄は全ての人々を守り救う者」
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