えっ、これで終わり!?
これが正直な感想。
これは1996年に実際に起こった遭難事件を元にした映画である、そこに映画的なドラマチックさや奇跡などは存在しない。
エベレスト、そこは地上で最も高く神の国に近い場所であり単独で人間が生存することは出来ない場所である。
そこでは人間の少しのミスや傲慢さは許されず、確実な死が訪れる。
生物の中で自分の命をかけて他を助けようとするのは人間だけらしい。
尊いと言われるその行為もここでは傲慢となり死を迎える。
人的ミスによって起こるべくして起こった事件であるが、必死に生きようとする姿、助けようとする姿はとても痛ましい。
それに対してエべレストはただただ無情に美しい。