めぐる

オーバー・フェンスのめぐるのネタバレレビュー・内容・結末

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ぶっ壊れてる女と、壊してきた男が出逢った話。既に亡くなっている原作者の小説「函館3部作」のひとつ。何度も芥川賞にノミネートされたのに、生きている頃には光が当たらず商業的にも満足いく値が付かず自死された佐藤泰志さん。なぜ当時に映画化されなかったのだろう。同年代に脚光を浴び始めた村上春樹さんより私は好きだな。

人は無くしてから気付く。そして悲しくても生きていくしかない。もう、ただ生きるために働いて寿命を待つだけの人生からフェンスを越えて2人は単調な毎日から抜け出せてるといいな。

音楽がちょっとホラー映画のよう。不思議な作品。ほぼトーンの低いストーリーではあるものの、出演者さん達のAURA半端ないから一語一句聴き逃したくないという気持ちになっていった。オダジョーさんの淡々とした演技、感じ悪い奴と本気で感じた松田翔太さん、珍しくド暗い役の満島真之介さん、訳あり役が似合ってる優しくて強いバパの北村有起哉さん、ホントにぶっ壊れてる役を彼女以上にできる人は居ないのではないかと思うほどの蒼井優さんと豪華~

しかし…函館弁?道産子の私でも聞いたことないイントネーションなのが気になった。浜の人は確かにかなり訛りがあるとは聞くけど、聞いたことないなぁ
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