2010年に起きたメキシコ湾原油流出事故。
それを題材にした一人の政治家の再起を描く。
コリン・プライスはルイジアナ州の政治家。
全国的な無名である彼が事故の演説により、
一躍注目される地元のヒーローとなります。
演じるのはニコラス・ケイジ。
近年はパッとしない活躍です。
個人的には好きな俳優ですが。
当初は本心で語っていたコリンだが、
周囲の協力者はそれだけで留まらず、
彼に次なるステージを進言していく。
政治家は売名こそが第一。
正義でやった事が評価されれば、
それを足がかりにします。
コリンはセックススキャンダルにより失脚。
政治家には珍しくないスキャンダルだろう。
ただ、コリンの場合は話しが違ってきます。
彼のスキャンダルは地元住民を裏切る行為。
そう簡単に事態が収拾ワケではありません。
渦中にあってもコリンの下半身は素直です。
ニコラス・ケイジが社会派映画。
アカデミー主演男優賞の実力者。
ずっと眉間にシワを寄せる演技。
ニコラス・ケイジの魅力は皆無。
コリン・プライスという政治家は下半身で動く。
いくら正義を主張しても私生活は下半身が中心。
特に夫がいる奥さんに手を出すのが好きである。
途中からは真実の愛とか言っている始末である。
それなのに最後はまったく違う展開になります。
さすが政治家は言う事がコロコロと変わります。
コリンの父親にピーター・フォンダ。
息子からは毛嫌いされる父親である。
元市長として何かとアドバイスする。
父親もスキャンダルの先輩でもある。
ピーター・フォンダの老いた姿です。
個人的にはあまり観たくない姿です。
もっと威風堂々とした姿が良かった。
コリンの妻にコニー・ニールセン。
仕事の仲間にはサラ・ポールソン。
どちらもコリンを振り回していく。
それともコリンに振り回されるか。
本作は失敗した政治家が再起を図る物語。
淡々と物語が展開していくから眠くなる。
抑揚のない場面が続くから印象に残らず。
ニコラス・ケイジの暴走する演技がある。
そこの一瞬の場面だけが盛り上がる作品。
RE-189