あきしげ

コンテンダーのあきしげのレビュー・感想・評価

コンテンダー(2015年製作の映画)
2.0
2010年に起きたメキシコ湾原油流出事故。
それを題材にした一人の政治家の再起を描く。

コリン・プライスはルイジアナ州の政治家。
全国的な無名である彼が事故の演説により、
一躍注目される地元のヒーローとなります。

演じるのはニコラス・ケイジ。
近年はパッとしない活躍です。
個人的には好きな俳優ですが。

当初は本心で語っていたコリンだが、
周囲の協力者はそれだけで留まらず、
彼に次なるステージを進言していく。

政治家は売名こそが第一。
正義でやった事が評価されれば、
それを足がかりにします。

コリンはセックススキャンダルにより失脚。
政治家には珍しくないスキャンダルだろう。
ただ、コリンの場合は話しが違ってきます。
彼のスキャンダルは地元住民を裏切る行為。
そう簡単に事態が収拾ワケではありません。
渦中にあってもコリンの下半身は素直です。

ニコラス・ケイジが社会派映画。
アカデミー主演男優賞の実力者。
ずっと眉間にシワを寄せる演技。
ニコラス・ケイジの魅力は皆無。

コリン・プライスという政治家は下半身で動く。
いくら正義を主張しても私生活は下半身が中心。
特に夫がいる奥さんに手を出すのが好きである。
途中からは真実の愛とか言っている始末である。
それなのに最後はまったく違う展開になります。
さすが政治家は言う事がコロコロと変わります。

コリンの父親にピーター・フォンダ。
息子からは毛嫌いされる父親である。
元市長として何かとアドバイスする。
父親もスキャンダルの先輩でもある。
ピーター・フォンダの老いた姿です。
個人的にはあまり観たくない姿です。
もっと威風堂々とした姿が良かった。

コリンの妻にコニー・ニールセン。
仕事の仲間にはサラ・ポールソン。
どちらもコリンを振り回していく。
それともコリンに振り回されるか。

本作は失敗した政治家が再起を図る物語。
淡々と物語が展開していくから眠くなる。
抑揚のない場面が続くから印象に残らず。
ニコラス・ケイジの暴走する演技がある。
そこの一瞬の場面だけが盛り上がる作品。

RE-189
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