このレビューはネタバレを含みます
だいすきな映画。
自身が呉の出身で長ノ木も馴染み深いので、特に思い入れがある。
絵のタッチや劇中歌のやさしさ、日常の穏やかで時にコミカルな様子が、戦争の残酷さをより引き立てる気がして苦しい。
戦時において、戦地に赴くことなく普通に生きていた人々はこうして戦っていたのだなと、小中学生当時に受けていた平和教育とも繋がっていく感覚があった。
呉空襲も広島への原爆投下も当然日付を知っているので、日付が進んでいく演出ではかなりひやひやした。
最後のシーンですずさんの「呉」のアクセントが地元の人間のものになるのが細かい。
そしてとても嬉しかった。