広島・呉に生きた一人の女性とその周りの家族・友人に焦点をあてた第二次世界大戦時のお話。
「戦争」について新しい世代に考えさせるきっかけを与えてくれる作品だと思う。
不穏な動きを続ける北朝鮮の存在。
勢力拡大を狙う、イスラム国の活動。
根深く残る人種差別。
自分が子どもだった頃と比べて、状況が悪化するばかりに感じるのは自分が昔よりも世界の情勢に目を向けるようになった為か。それとも本当に世界は進むべき方向とは逆方向へ進んでしまっているのか。。
経営学を大学で学んでいた頃、組織には「多様性」が必要と学んだ。けれどその組織規模が企業よりももっと大きな「国」や「社会」となってくるとそこには制御不可能なコンフリクトが生じる。
戦争という形式にならずとも、暴力による主張はこれから先も消えることは無いと思う。少なくとも僕たちの世代では。。
でも全ては現状に疑問を持つこと、自分の頭で考えること、そしてディスカッションすることから始まると思う。
そのツールとなる本作品のような作品がこれからも生まれてほしい。(「シンドラーのリスト」のような作品は描写がストレートすぎる笑)