Hario

この世界の片隅にのHarioのネタバレレビュー・内容・結末

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【2016年劇場鑑賞作品98作目】
2016年年末最後に鑑賞した劇場映画

観る前から色々前情報だけは聞いた。描かれているあらすじも半分位事前に聞いていた。最初都内で一ヶ所だけだった上映が、瞬く間に増えていったことには驚いた。

第二次世界大戦の日本の物語は、子供の頃から受け取り方が難しいと思ってしまう。泣かなきゃいけないのかな?や、憤りを感じなきゃいけないのかな?と周りの目を気にしてしまう。私はこの作品を結構淡々と鑑賞してしまった。物語中の日付を示す所では、1945年の4月だとヨーロッパではこういう状況だったなとか、連合軍の助けを待ってるユダヤ人の人達の事を考えたりしてしまった…。こんな事を考えてしまうのは、圧倒的に自国の戦争物より他国の戦争映画を見過ぎだからだと思った。

小学1年生の時に初めて読んだ漫画は「はだしのゲン」だった。子供の頃は原爆を題材にした絵本も沢山読んだ。映画「火垂るの墓」は初回の劇場鑑賞よりも2回目以降家で一人で観た時の方が号泣した。

今作は上記2作品の様な悲惨さや辛さの描写は少ない。あの時代に生きた一人の女の子(女性)の物語。優しいタッチの絵で、町の描写がとてもキレイで印象的だった。

私は何かを感じる力が弱いのかなと思わされた作品だった。
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