このレビューはネタバレを含みます
絶対、後世に語り継ぐべき映画。小僧の分際で、生意気ですが、素晴らしい映画でした。。。この映画を作って頂きありがとうございます。。。製作陣の方々や演者の方々、クラウドファンディングで援助して頂いた方々、この作品に関わった皆様にはこの場をお借りして感謝申し上げます。
さて、映画を観て一番心に刺さったのが、終戦を告げるラジオを聞いたすずが激昂するシーンである。胸が締め付けられた。
私はてっきり「終わったー！良かったー！」と安心するのかと思っていた。私は本当に愚かだった。国民は全てを捧げている。何もかも奪われている。すずなんて特にそうだ。はるみさんや絵描き、右腕、多くのものを失ってる。ところが国は終戦を告げる。「最後まで戦うんじゃなかったのか」と叫ぶすず。胸が締め付けられた。教科書だけのお勉強じゃ分からなかった。
学校の授業、教科書や修学旅行、当時のお話、戦争映画、漫画等で、戦争は恐ろしいんだよ。二度と繰り返しちゃいけないよ。と教えられ、「そりゃそうだろ」と思いつつもなんだか他人行儀な自分がいた。
前線での兵士の戦い、空襲がきた、防空壕に何回も隠れた、原爆が落とされた、そのあとの生活は酷かった、、、等々
そりゃ怖いだろ辛いだろ。確かに二度と繰り返しちゃいけない。ただ平和ボケした私は他人行儀。
なぜ私はどこか他人行儀になってしまうのか、この映画をみて理由がわかった。今まで私が見せられてきたもの、教えられてきたものは「非日常」ばかりだったからである。
この映画は戦争中の日常がメインである。優しい絵のタッチや所々にある穏やかな笑い、すずのほのぼのさ、夫婦愛、普段の生活等々、日常が描かれている。心が暖まる。なんだかサザエさんを観ているような気分になる。
だからこそ、この作品で時折描かれる「非日常」が心に突き刺さった。日常を全て奪っていくかのように「非日常」を描く。私は劇中 「もうこれ以上、やめてくれよ！！」と心から思った。戦争は恐ろしい。本当に色んなものを奪っていく。こんなに恐ろしいことをよくも始めてくれたな先人たちよ…
今まで私に教えてくれた学校の先生に「ようやく分かったのかバカモノ！」と怒られること間違いなしだが、分かったから許して下さい。
今、日本のどこかの授業でこの映画は確実に流れていることでしょう。てか、絶対に流した方が良いと思う。
そして、全世界でも上映されているようなので本当に素晴らしい！
北朝鮮で騒がれてる今だからこそ観るべき映画です！これからはJアラート聞き流しません！
とにかくですね！
ラブアンドピースでいきましょうよ！
