辛さも悲しみも怒りも憎しみも面に出すことのない母の生き様に、みていて尊敬しつつも、何故そんなに強くいられるのかずっと不思議だった。
何でもしてあげたいと思うのは
その何倍もしてもらってるから
湯を沸かすほどの熱い熱い愛と想いはたしかにあった
見返りを求めず与える愛
腑に落ちた。
「妻=母」として包容力があって忍耐強い女性の理想的な姿を熱演した宮沢りえがハマり役でドンピシャだった。
バラバラだった家族の糸が、双葉のひとつひとつの行動で繋がれていく過程に、壊れた蛇口のように涙が溢れでた、、
展開の早さの割に、丁寧な描写と自然な演技が、観ている側にしっかりと感情移入や浸る時間を与えてくれて、満足な一本だった。