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湯を沸かすほどの熱い愛のugaのネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ泣いた。
しっかり泣いて スッキリした気持ちで終われた気持ちの良い映画だった。

双葉(お母ちゃん)が自分の娘 夫 連れ子 ヒッチハイクの青年 ...様々な人に向き合い 「母」をする。

まっすぐで 逃げない 元気なお母ちゃん。

死を迎えるまでに この血縁もチグハグでガタガタの家族を ちゃんとやっていけるように 家族を建て直していく。

弱虫だった安澄はたくましい長女となり、
連れ子の鮎子とヒッチハイクの拓海くんは幸野家で生きる場所を見つけ、
頼りないお父ちゃんは相変わらずだけど最後はピラミッドの下のように支えていくと決意したし お母ちゃんは本当にみんなのお母ちゃんとしてやり遂げた。

後半は 病状が悪くなるにつれて段々衰弱していくお母ちゃんの姿が見るに耐えなかった。

いつもちゃらんぽらんなお父ちゃんが人間ピラミッドでお母ちゃんに"今できる最大のサプライズ"をしたシーンは本当に号泣した。

これから幸野家はみんなで明るく支え合ってやっていけるんだ という安心感と その幸野家でもっともっと生きてたかったという お母ちゃんの思いが 本当に辛かった。

いつでも自分のことは放っておいて 周りのことばかりを第一に考えていたお母ちゃんが
自分の本当のお母さんに会いたいだとか 「死にたくないよ。生きたい。」とこぼしたり こころの本音がじわじわ漏れていくところがなんとも切なかった。

母という存在は本当に偉大だし 本当に影響力のある人間だと感じた。
実際に自分のお母さんも似ている節があり、すごく重なったので お母さんを大事にしようと思える映画でもあった。

個人的に間違いなく観た映画ランキング上位に入る傑作だった。
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