このレビューはネタバレを含みます
愛と犠牲は似て非なる。
生理的に無理な映画だった。
見終えて数日たつ今も沸々と怒りがこみあげてくる。今年ワーストワン。
余命宣告された宮沢りえが人生の清算をしていく話なんだが、その人生がワケありのワケありのミルフィーユすぎて、その割に全てがあっさり収まっていくという。
それは彼女の湯を沸かすほどの熱い愛ある行動と、それに支えられてきた人たちがしっかりと葬(おく)りたい気持ちゆえそうなったのか。
複雑な割に綺麗すぎで力技すぎでズレれてる。あざとすぎ。
ブラジャーパンイチこそ明日から学校行かれへんがな、無理やなー。
キャラクター全員がサイボーグに見えたよ。
娘はなぜすんなりとカニの女を受け入れられたのか。
余命ゆえか。
てか、いつ母の死を受け入れたんだよ。
鶴瓶の息子よ。便乗してんじゃないわよ。
世田谷に住む女は唯一納得できたよ。
すごく冷めてるんだわ。私の心は。
というか、どこに誰に焦点を当てていのか掴めなかった。
余命ってのはそんな力があるのか。私には全くわからなかった。
オチはヒィーだわ。
こんなに冷めてるのは、隣のおじさんがお酒飲んでイカ系のおつまみ食べてた匂いがきつかったゆえか。
ハンカチ片手に涙ではなく、鼻を抑えることになろうとは。
すすり泣く声はチラホラ聞こえてきたんだけどな。
この度鑑賞に至ったのは、きたる11/5、スーパーレジェンドアクター織田裕二が久々に主演をつとめる「ボクの妻と結婚してください。」が公開されるのだが、同じ余命系をブッ込んできた本作に、「これはUZ様に対する挑発行為。そんなに凄いんですか?サンタフェさん?この目で確認してあげましょうか?」と思ったからだ。
よし。UZ様の命は大丈夫。(なはず)