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湯を沸かすほどの熱い愛のiihoshiのネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

2,3回驚かされる展開。こんなに意外性があるストーリーだと思わなかった。
前半は、医師に宣告された時以外、双葉の感情みたいなものがほとんど描かれなくて、周りの人間のことを優先してきた人間性がよく伝わる。
だからこそ終盤でぽろりと出た本音が苦しい。。
ただそのたくましさに共感できるかと言うと、ベッドで駄々こねてた安澄と同じ気持ちで「私はお母ちゃんとは違うから!」と思ってしまう。

あと月並みですが演技が良い。オダギリジョーはそろそろキチッとした役も見てみたい(笑)

一つだけ、ひねくれたことを言うと銭湯が舞台である必要性を特に感じなくて、
「湯気の如く蒸発した主人」とかラストの煙突から煙がのぼる描写等、上手いこと言ってやったぜ感がすごい。
というかラスト本当にホラー…。このホラーがやりたくて銭湯にしたんでしょうか…?
所々、監督の感覚に疑問を感じる箇所があり、受け入れ難くてそれまでの良さが吹っ飛ぶ。

“あの人のためなら何でもしてあげたいっていうか
 それって多分、その何倍もしてもらってるって思えてるからなんじゃないかなって”
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