ラール

顔のないヒトラーたちのラールのネタバレレビュー・内容・結末

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画で描かれるフリッツ・バウアーはかなり冷静に見えたが、「アイヒマンを追え」を観た後でこの映画を観ると、ラドマンがメンゲレ逮捕に執着する一方でバウアーもアイヒマン逮捕を優先してかなり無茶をやっていたのが分かるため、人物は一面だけでは判断できないものだと思った(良くも悪くも)
あと、話が進むごとにハラー検事がどんどん好感度アップしていったのも印象的。「完璧な人間などいない。私以外には」というセリフも、絶対的な正義を目指して苦悶するラドマンに、冗談を交えつつ等身大の人間としてエールを送る名ゼリフだと思った。
全体的にもかなり面白く、おすすめの作品。
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