ゾロ

顔のないヒトラーたちのゾロのレビュー・感想・評価

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)
3.5
戦後、ホロコースト収容所のナチス幹部を
ドイツ人自身によって裁いた1963年の
フランクフルト・アウシュビッツ裁判開廷までを事実に基づいて描いた人間ドラマ

色々衝撃的だった

第二次世界大戦後、20年もせずに
アウシュビッツを知らない若者が増え
世論も今更掘り起こさなくて良い記憶としている

同じ街に、アウシュビッツ収容所で生き残った人と当時の看守達は、先生やパン屋など普通の仕事をして、生活を送っている

何十人、何百人もの命を殺めた人が先生で
自分の子供を預けている

若い検事の訴えから調査を開始して
実態が明らかになっていくが
自国を裁くことには当然障害も多かった

裁判によってその真実が明かにされますが、反省の色を一切見せない彼らは
モンスターなんでしょうかね?

尊敬している自分の父親がナチ党員であり
当時はナチ党員でない人はいない時代だったのだと、そして、戦争は万人を被害者であったり加害者にしてしまうと改めて、感じました
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