みあせぶ

シャザム!のみあせぶのレビュー・感想・評価

シャザム!(2019年製作の映画)
4.5
ファミリー


数年前まで「暗いユニバース」として知られていたDCEU。MCU過激ファンに散々比較されていましたね。笑
そんなユニバースからこんなにも明るくたのしく笑いが止まらない映画が誕生するなんてだれが考えていたでしょうか??
「ワンダーウーマン」あたりからDCの人気が安定してきましたよね!

本作は「見た目は大人、中身は子ども」という某名探偵のキャッチフレーズをフル活用。その人気に乗っかって宣伝するというなんとも美味しい宣伝方法で公開日まで乗りきってました。
また、私が観たのは字幕版でしたが、巷では「菅田将暉くんの吹き替え」というのが効果的な宣伝文句になりまして、良くも悪くも日本の女性陣にも観てもらえる作品になりました。
普段はあまり「俳優を吹き替えに起用」するタイプの宣伝は大嫌いですが、アメコミ映画が少しでも日本人に観てもらえるのならそれもありなのかなと思いました。
もちろん、私は吹き替えで観るつもりは全くありませんが…

今作で驚いたのは【主人公の境遇】ですね。まさかの親がいないという設定。様々な家に養子として迎え入れられながらも、どこか実の母親の存在を気にかけ、素直に新しい家族との生活を受け入れられない思春期の男の子。
グループホームで血縁関係のない兄弟が出来ますが、これが本人にすごく影響を与えることになります。
こういった境遇のスーパーヒーローってあまりなかったんじゃないかなと思います。だからこそ、何だか現代的でヒーローというものがすごく身近に感じることが出来ました。
“選ばれし者”感があまりなく、親しみやすい普遍的なヒーロー物語。

ストーリーはもうコメディ色ガンガンに強くて、ずっと笑いながら観てたかも。
子供にもわかる簡単なジョークから、DCヒーローについて知識がある大人が楽しめるものまで、幅広い“笑い”を提供してくれます!
X-MENのデッドプール、MCUのスター・ロードといったような立ち位置ですね!DCにもムードメーカー的存在がついに現れました!!

クライマックスにかけては結構ビックリしました。
『そういう展開??????』と
思ってしまいました。
絶対ネタバレしたらダメなやつ。

で、ここで推したいのが今回のヴィランマーク・ストロング!!!!!
めちゃめちゃかっこいいです。なんならシャザムよりかっこいいです。
「キングスマン」のマーリン役が印象的ですが、今回は悪の極みでした。
すごく極悪感があるのに、シャザムによって少しコメディ仕立てにされてしまったり。でも、シャザムを追い詰めるときはとことんカッコいい。アクアマンのに続いてこういう魅力あるヴィランが出てきてくれたのは嬉しい。相変わらず手下の怪物のヴィランたちは全然魅力的じゃないけど。。。それがDCらしさだといえばそうだと思う。

そしてそして、
BGMのチョイスが神!!!
CMではケンドリック・ラマーの『humble』が流れてて、これはもしや本編でも使われるのでは…?と思ったが、それはたしか使われず…
でも、Bruno Marsの『24K Magic』とか、今話題のQueenの『Don't Stop Me Now』などなど洋楽好きにはたまらない楽曲の数々に思わずノリノリ。

DCEUも『アクアマン』のヒットがまぐれか?と思っていましたが、これでそんなことはないということが証明された気がします!!!!
1人のアメコミ映画ファンとして、MCUもDCEUもどっちも応援していきます💘
みあせぶ

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