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シャザム!のtanakaのレビュー・感想・評価

シャザム!(2019年製作の映画)
4.0
「家族を守れない奴が、ヒーローな訳がない」

こう言う心の資質を問うヒーロー映画には滅法弱く、かなり見入ってしまいました😅

[あらすじ]
主人公ビリーは幼い頃に別れた母親を探すため、家出を繰り返す問題児。里親を転々とする彼の次の保護先は、自らも里子だったと言う夫婦と5人の養兄弟達。皆個性的で暖かい、血は繋がってないけど本物の家族なのでした。

そんな彼らとの生活でも心を閉ざすビリーは、突如スーパーパワーを手に入れます。力に溺れた彼は1番近しい養兄弟フレディとの間に確執を生み、一層孤独を深めます。そんな彼の元に突如来襲する敵(マーク・ストロング😆)。彼のバックボーンにもまた恵まれない家庭環境。互いに似た境遇で、同等の力を持つヒーローとヴィランを分かつ物とは…。

舞台となるフィラデルフィアは、かのロッキーを始めとする様々な映画作品でも有名な都市。その観点で1番に浮かぶ作品は「アンブレイカブル」。ヒーローたるビリーとヒーローマニアのフレディ(しかも杖をついている!)の関係なんか、まんまデイビッドとイライジャ笑。でも、作品の方向性は真逆。ヒーローの資格を力に依拠した「ミスター・ガラス」に対し、心の大切さを説く本作。力=ヒーローではなく、心=ヒーローと言うメッセージは、間違いなく子ども達に夢を与えてくれると思いますし、世の不正に慣れ妥協して生きる大人達にも同様であると信じます。
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