キッチー

BOYS/ボーイズのキッチーのレビュー・感想・評価

BOYS/ボーイズ(2014年製作の映画)
3.6
オランダの高校生、陸上部でリレーの選手に選ばれたハーシェとマークの物語。父、兄、3人家族のハーシェ、母、妹との3人家族のマーク。

思春期の微妙な感情や常識、経済的にも精神的にも自立していないけど大人になるための大切な時期。自分が何者なのか、自分自身も説明出来ないけど、その時期にしか得ることが出来ない価値のあるものも得る時期かもしれません。

「ぼくはゲイじゃない」と言い放ったハーシェ。でも、人を好きになるのは理屈ではないんですよね。この時期、一瞬の反応で、おかしな溝を作ってしまう、関係を壊してしまう、そんなことも山ほどある。それも人生だとも言えるけど、モヤモヤした感情を抱えて自然に癒えるのを待つのはつらい。「困惑」とか「不審」といった微妙な感情を若い子たちが、見事に表現していましたね。

たから、ラストシーンは良かった。不思議に清々しさがあったように感じました。

オランダの映画はもしかしたら初めてかもしれません。もとはTV映画だったそうですが反響が大きく、日本でも公開された作品。
キッチー

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