MasaichiYaguchi

サバイバーのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

サバイバー(2015年製作の映画)
3.0
「バイオハザード」シリーズのミラ・ジョボビッチと「007」シリーズのピアース・ブロスナンが共演し、ノンストップ・アクションが繰り広げられる本作は、恰もアリスとジェームズ・ボンドという最強キャラクター同士の戦いを描いている感じだ。
ロンドンの米国大使館に赴任した外交官のケイト・アボットは、テロリストの策略によって爆弾テロ犯の濡れ衣を着せられ、ゾンビならぬイギリス警察やアメリカ国家から追われる身となる。
一方、ケイトを亡き者にすること、そしてニューヨークに厄災をもたらす“ミッション”を負った伝説のテロリスト「時計屋」は、彼女に対する包囲網を狭めて追い詰め、任務完遂に向け迫っていく。
映画の背景には2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロがある。
歴史的事件に端を発したテロ対策における「水際作戦」が本作のテーマ。
この「水際作戦」におけるジャンヌ・ダルクというか、「バイオハザード」のアリスのようなヒロインは、四面楚歌の状況の中、彼女を信じる僅かな人々のアシストを受けて最悪のテロの阻止に孤軍奮闘していく。
果たして彼女は、悪に染まった「007」の凄腕エージェントような「時計屋」の凶行を、わらわら押し寄せる追っ手を振り切って防ぐことが出来るのか?
結末は予想はつくが、スリリングな展開で最後までハラハラ、ドキドキします。