みやしゅん

残穢 住んではいけない部屋のみやしゅんのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

音響は映画館でしかなし得ない工夫がされていて、ゾクゾクした。畳を擦る音は日本人の脳裏に刻まれること間違いなし。いいところはこれだけでし…あ、竹内結子のナレーションも淡々としてて最高でした。これもありました!

だけど…蛇足とはまさにこの映画のためにある言葉。最後のせいで、すべてぶち壊し。

去年から楽しみすぎて原作も読んでいたので、その世界観をぶち壊されました。著者の小野さんが望んだ中村監督だから、小野さんもこれでよかったんだろうな…。

簡潔に言うと、小野さんが大好きという監督の心霊モノの映像…分かりやすい例えだと、ほん怖とかそういう安っぽい映像を大きなスクリーンに出された感じ。監督がこだわったあえてのCGも逆にネタ感…原作のもつ崇高なホラー・ミステリーの魅力が、コメディ要素のあるB級ホラー映画へ…。

それぞれの出来事を結び合わせる細かな話が、最後にばーっとまとめられて後日談みたいになってたのも個人的には悲しかった。

期待せずに観るのがちょうどいいと思います。

追伸:丸の内ピカデリーの観客はマナーが最悪なのでもう2度といきません。隣のおじさんの映画観ながらの独り言・ため息・ケータイのバイブ…色々うるさくてキレそうになった。あとは前方の方で会場全員が振り返るようないびきを立てて寝てる人…とりあえず、点数低いのもその影響は少なからずあります。隣のおじさんにマナーを叩き込んで帰りたいと思った…けど出来なかった。おしまい。
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