ゆき

ハッピーアワーのゆきのレビュー・感想・評価

ハッピーアワー(2015年製作の映画)
4.0
自己肯定

気づいたときには遅いことが人生ありふれている。
長尺作品。しかしすっと腑に落ちる無駄のなさ。
演者さんは全員初見。正直、演技としては拙い気がする。だからこそゴールのない題材にちょうどいいのかも。
ある程度の経験をしてきた女性4人を軸に、男性3人が書いた脚本。
フィクションなのだけれど、どこか自分事でふと考えてしまう。
一冊の本を読み切った後のような余韻。座席から立ち上がる時にふと自分の中の“答え”に近いものが浮かぶ。
多分、考えとして口にしてしまうと違うと感じるのだけれど。
深く関わるほど見落としていることって多い。
不幸せは充実の構成要素で、幸せは破綻の端っこだ。
317分の映画体験は有意義で、簡単には勧めがたいけれど人に話したくなってしまった。

もっと私を好きになれる
×××
女4人。30代後半になっても親友だと思っていたが一人の秘密が露呈する。彼女の状況は関係に波を立て、つかの間の慰めの温泉旅行の陰には秘めた決意があった。
ゆき

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