毎回見に行こうと思ったら外せない予定が入っているトラップに引っかかっていたが、ようやく見に行けた!
ファーストショット、ロープウェイの主観でトンネルに入っていくところに英語でクレジット
それをぼんやり見てたらトンネルを抜けるとロープウェイの中が見えるカットに変わっており主役の4人が照らされる!ここで椅子に座り直して姿勢を正した
次のシーンも主役4人の周りは雲で覆われているところ。この映画は一点先は闇であり、光であるというようなスリリングな展開がたくさんあった
地獄のような打ち上げや笑ってしまうほど逆光のワークショップ主催の顔などなど
最初は11時に始まって終わるの17時!?と驚愕したが、3部構成ということもあるのか本当にあっという間に終わった
散々書かれていると思うが、素人俳優を使ってることもあり本当に劇中の人物が現実に生きてるような実在感
現実と同じように最初は「誰だこの知らない人たちは」と興味を持てるのかと思っていたのが、最後にはそれぞれの人生に触れて彼らは今どうしてるんだろう?と学生時代の同級生のような感覚になった
あとは神戸をどのように撮ってるかも興味があったが(出身なので)
山や海が見える度にそうそう!と思っていた
特に登場人物の一人の退場シーンは神戸ならではの海上から山も見えて、何も語っていないはずなのにとても雄弁に感じた
写真を撮ってくれた人とのバスでの会話からの別れや学者夫が中央に配置され感情を入れない読みは超人的な雰囲気すら漂って面白かった
これだけ時間を共にしてるからただ顔をクローズアップにしてるだけで登場人物の感情がひしひしと伝わってくるようだった
濱口竜介監督作で今まで見た中で一番面白かった。傑作