とみぽた

パッセンジャーのとみぽたのレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
3.8
物語として成り立たないけど、ずっとこのまま続けばいい、このまま知らずに2人で幸せに過ごしてほしいって願ってしまう映画だった。
ジムは許されないことをしたけど、自分がその立場だったらと考えたら同情できた。髭とか髪とかでしか年月が過ぎるのが分からないけど、死んでしまいたくなるほどの精神状態で他人の人生とか考えられないのは分かるような。

なんでも揃ってて何しても怒る人はいなくて、って環境に90年間1人でいるか、地球で今の暮らしを続けるか。
1人でいるのは好きだし他人と関わるのはめんどくさいって、私は基本的には思うタイプだけど、面倒でもバイトで人の役に立てたり、たまに友達と遊んだりするのは楽しいし、やっぱり他人と一切関わらない生活は考えられない。
毎日同じことの繰り返しを今も続けてるような気がするけど、アヴァロンはそれの究極って感じで、何もかも見終わって遊び尽くしたらその後暇で暇で死にたくなってしまうのかもしれない。
現代の地球ならYouTubeあって映画もあって本もあって、自分が何か作ったりして見せたい時に見てくれる人がいて、大層なものは無いけれど小さい幸せが積み重なって死なない理由になってるんじゃないかな〜みたいなことを考えさせられる映画。
とみぽた

とみぽた