キャプまる

パッセンジャーのキャプまるのネタバレレビュー・内容・結末

パッセンジャー(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公の行動をどう思うかによって評価が変わってくる映画。
孤独な主人公がとった行動は到底許されることではないが、あの状況だったら主人公の行動も仕方ないかもしれないと思えたらまだ楽しめるが、主人公の行動は絶対に許せないという気持ちのまま見たらほぼ確実に楽しめないだろう。
個人的にはストーリーは面白くない、というかあまり巧いストーリーじゃないと感じた。
というのもSFならではの特殊な状況で主人公が一人だけ起こされたという孤独感や他人を起こすかどうかの葛藤は面白いが、宇宙船が危機的な状況になったらそれを解決できるアクセス権を持っているガスを都合良く目覚めさせて、そこまでならまだ納得できるが、目覚めさせられたガスが都合よくすぐ死んでしまい、主人公とヒロインが二人きりになれて、都合よくガスのアクセス権で主人公が助かり、都合よくコールドスリープできる機械が1人分だけあり、それも都合よくガスのアクセス権で起動可能で主人公が償いとしてヒロインに譲ろうとする…と後半になりガスという存在(正確にはガスが持っているアクセス権の存在)が便利に使われすぎていて興ざめする。
宇宙船の内部はワクワクしたと同時に主人公にとっては広すぎてより孤独感を引き立てている良い舞台だと思った。
キャプまる

キャプまる