みやしゅん

ちはやふる 下の句のみやしゅんのネタバレレビュー・内容・結末

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

二部作なのに最後まで全力疾走!こんなの初めて!青春ってやっぱり、こうでなくっちゃ!!青春漫画の金字塔…なめたらダメです!

そして、思ったのが映画の予告篇が秀逸だったこと。予告篇で使われていた場面が全てベストなタイミングで登場するから「あ、ここで出てくるのか」って思わずにやにや。

原作は未読のままなのですが、上の句鑑賞後に気になりすぎてHuluにあったアニメ版だけ鑑賞。原作とさほど違いがないとのことだったので…。

元々の時系列が映画では全て組み替えられていて、新しい「ちはやふる」として楽しめる。下の句が終わった劇場で、原作を読んだお客さんが「最後にあそこに飛ぶのは変だよー」と言ってましたが、きっとそういうことじゃない…。

最後の場面って上の句の最初にたしか登場していて、そこで「今の私には"ちは"しかみえない」ってセリフがくっついていたはず。これは"ちはやふる"で始まる歌の意味を理解せずにかるたをやっていた千早たちの心の声…でもこの歌の意味を、千早たちは下の句で理解する。そして、場面が変わり、映るラストシーン…。

あのラストは実際にクイーン戦に出場出来たって捉えることも出来るけど、監督が色々と試行錯誤してることを考えると、あの最後の場面の解釈は違う気がする。きっと、あのラストは千早が思い描いた想像の世界…ゆえに、観ている側が色々と想像できるラストになってる。

全く話は変わるけど、映画自体もアニメ版と同じように団体戦・個人戦は敗退して終わってるところに好感が持てる。原作はいまも続いてる訳で、それを無理矢理きれいにまとめようとするそこら辺の映画とは違う。

誰もが知っていることだけど、負けから学ぶことはすごく大きい。千早たちは高1の設定だから、その負けを活かしてどう成長していくかを観ている側に想像させる…だからこそ、あのラストを監督は選んだんだと思ってる…勝手に(笑)もちろん、あれが本当か想像かも分からなければ、監督の想いもわからないけど、色々と想像させてくれる素晴らしいラストだと思います。

…あ!おまけですが、肉まんくんとゆるキャラのシーンは、めちゃ笑えるので必見です(笑)あと、松岡茉優、存在感ありすぎ!(笑)

P.S.ちはやふるのテーマ曲流れると、わくわくしてしまいます(笑)
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