イタズラで大人のものを盗んだ悪ガキ2人が、陽の傾きとともに大人の怖さを見せつけられていく。本作の闇はもっと深いが、感覚的には芥川の『トロッコ』の読後感に近い。
画はずっとテキサスの大平原。テキサスの風景って怖いよね。一見美しい晴天でも入道雲とか枯れ枝の濃い影に悪い予感が絶えないし、どっぷり日が沈んで闇一色になるともう生きた心地がしない。
劇伴らしい劇伴は無くて、聞こえるのはテキサスの静けさ。
主演を務めるはケビン・ベーコン。最初は滑稽な普通のおっさんだけど殺る気スイッチ押すとヤベェ、そんな役やらせたらピカ一の方。
テキサスとベーコン。本腰入れると狂気!な要素を組み合わせたカントリーノワール。
まぁまぁオススメです!