タンジェリンのHACHI1965のレビュー・感想・評価

8ミリが欲しくて新聞配達をしていた中学生時代が青臭い日々として思い出されつつも鑑賞。物が溢れ様々な分野の職人的要素が間口を広げている時代にあってはスマホで映画を撮りきることはさほど特化した事とは思えず、故に映画の質に目が行くのは至極当然だが宣伝文句を覆す程の"スマホならではの"魅力は皆無に等しい、其れ等の鑑賞を仲間内に留めず其れ等を逆手に取った利己的な発想と公の場に配給した度胸を褒めるべきだろう、色眼鏡的な要素として低予算で作り上げた作品であるから素晴らしいや、逆も然り、作品の質とはかけ離れた部分に焦点が当たっている事がこの作品の全てを物語っているのが残念。せめて名著ヒッチコックトリュフォーくらいは目を通していて欲しいと切に願う。