HACHI1965

男はつらいよ お帰り 寅さんのHACHI1965のレビュー・感想・評価

5.0
幼い頃のお正月には叔父に連れられて映画館へ寅さんに会いに行くのが年の行事だった。年月が過ぎ叔父が旅立ちいつしかその好例だった行事も忙しさを理由にその足も遠のき月日が流れた。渥美清さんの訃報を耳にした時忘れかけていた叔父との想い出とあの名調子な啖呵が頭をよぎりボロボロと涙が溢れたのもこの間のことのように思え。とても切なくて映画館には出向くその一歩が重く鑑賞するのを避けていました。でも今回降って沸いたような鑑賞しなくてはの強い衝動に負けてひとりでじっくりと観ることになった。
おかえりなさい寅さん。
沢山の楽しい想いでを本当にありがとうやっと寅さんにお別れの挨拶を言えるようになりました。「あばよ」と風のように旅に出向いた寅さん旅の空の下風がまた寅さんの啖呵を運んできます風の向くまま気の向くままなそのどこかの空の風が。
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