SNS社会をオーバーに描いた作品(オーバーというより近い未来を描いた?)
まずトム・ハンクスとエマ・ワトソンの組合せに「おっ?」と惹かれ、見てみたいと思った。
トム・ハンクスの役も、ちょっといつものジャンルと違う感じ。こんなバリバリのキャリアマン風もサラッとこなしてしまうのかと改めて感心。
エマ・ワトソンの田舎少女がイケイケの大手企業に入社し、新しい世界に踏み出していく芋っぽさも、演技のうまさを感じた。
芋っぽいと言っても、顔は可愛すぎてしっかり圧巻される。
謎めいた創業者の1人タイ・ラフィートと、メイが裏で繋がる(?)ような流れがあった気がするが、よく分からないまま物語が終了した印象。(何度か見返したら理解できるかもしれない)
タイからこの会社のシステムについて忠告を受けるシーンも、メイは真摯に聞き止めていたようにも見えたが、、、カヤックの事故を機に手のひら返しのようにイーモンの提案を呑み、昇進していく。
昇進とともに、大観客を前にしてメイがスピーチをするシーンなどもあるが、傍観席の端で、タイがメイを見守る。その表情も何だか読めない感じ、、、
SNS社会に監視され、このシステムが原因でメイの友人マーサーが死亡する。
マーサーのようなケースはパッと出てこないが、直近だと誹謗中傷により自ら命を絶つ人が多いことが、社会問題にもなっている。
行き過ぎたSNS社会がもたらす死である。
加害者が、「そんなつもりではなかった」ケースがほとんど。何よりも恐ろしい死である。
マーサーの死が、現代社会を描写しており、改めてSNSの恐ろしさやプライバシーの重要性を訴えかけているのではないか?と分かりやすく思った。
若い世代の人こそ、家族とかで観てみると良いかもしれない。