情報が飽和している現代では、その正誤よりも面白さが重視されることがある。
ダイアナ妃がパパラッチに追われ事故に遭ったことで報道の道徳観念が変わったかはわからないけれど、SNSが発展し個人の発言力が増したことで、それは一部の業界人だけの問題ではなくなってきている。
ネットリテラシーが整備されないまま技術だけが発展するとどんな未来がありうるのか、GAFAのようなビッグデータを保持する企業が誤った道徳観を広めた時世の中はどうなるのか、そんな妄想を映像化したSF映画。
facebook、twitter、Instagram、TikTok、YouTuberと、プライバシー侵害が問題視される現代で個人情報の公開はどんどん進んでいく。
いつどこで誰となにをしているか、自室やすっぴん、寝起きまで放映してしまう人もいる。
24時間カメラに囲まれたり、100台のカメラで職場を覗き見する番組もある…一般人を対象に。
NSAの違法監視は問題になったけれど、見られても困らないんじゃないかというくらい私生活を公開している人も世の中にはいる。
何が正しいのかわからなくなりますよね…。
テーマはすごく面白かったです。
エマワトソンも。良かったです。
でもなんか、お話がちょっと、パッとしないんですよね。
後半盛り上がりに欠ける。
いろんな問題を描きすぎて、方向性がわからなくなってしまったのかも。
もったいない感じの映画でした。
