ああ、なんという映画なんだろう。こんな感覚は生涯で初めて。
自分が宇宙の破片のひとつだと感じた。
冒頭からいろいろな対比が繰り返し映し出される。
接近と俯瞰。
地面と宇宙。
現在と過去。
過去を探す幾つもの物語や、砂漠の風景と空気、チリの空と宇宙の無数の星々。それらを美しい映像と詩のような語りによって積み重ねることで、観る者に宇宙の中で生きる自分という人間の実体を感じさせる。
正体不明の感動で心が震えた。
宇宙の真理みたいなものをつかめそうに感じた。でも、言葉に変換しようとしていたら、どこかに消えてしまった。
この映画を作ったのは神なのではないだろうか。
なんか、かなりイカれたことを書いていますが、そうなってしまうくらい神秘的で、美しい映画です。