ゆっきー

或る終焉のゆっきーのレビュー・感想・評価

或る終焉(2015年製作の映画)
3.5
一見するとハネケやトリアーのような嫌がらせ系と1括りもできなくは無いが、徹底的に心理を避けながら厭やな映画を撮っているので別物かと。その証拠にティム・ロスの顔のアップがワンカットたりともなく、また主観ショットすらない。面白い。

その証拠に患者と一緒にタブレットでポルノを見ていたり、また別の患者と一緒にテレビを見ていたりと、「画面を見る」ことが頻出するが、その画面は全く映らない。ティム・ロスが見ているものはお前たち(観客)には見せないよ、という宣言に近い。
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