Omizu

スターリングラード 史上最大の市街戦のOmizuのレビュー・感想・評価

1.0
【第86回アカデミー賞 外国語映画賞ロシア代表作品】
巨匠セルゲイ・ボンダルチュクの息子フョードル・ボンダルチュク作品。ロシア映画史上初のIMAX及び3D公開作品。父セルゲイ・ボンダルチュクも兵士の一人として出演している。

予算だけかけた空っぽ戦争映画。まあロシアっぽいとは言えるかもしれない。

どこが悪いってわけではないんだけど、何が言いたいのか全くつかめない。

なんだろうな。全てにおいて芯がないというのかな。

冒頭だけでも東日本大震災を描く必要があったのか、なぜそこにドイツ人がいるのかが全く分からない。スターリングラードの戦いがどういう戦況にあって、主人公たちは何をしようとしているのか、何をしたら勝ちなのかと何一つ説明されない。

主人公たる5人の男と一人の女のキャラクター描写が雑、というかする気がないんじゃないかと思うくらいふんわりとした描写なので共感もへったくれもないよね。

女は全員に好きな感じ出して、「5人とも俺の父親だ」って美化してるのはマジで意味わからない。

ドイツ将校とその女も例のごとくキャラクター背景を描く気がない。それに加えて最後までみても登場させる必要があったのかすら分からない。

3D効果を狙ったのであろう特殊効果もわざとらしく、スローモーションを多用したなんの工夫もない戦闘描写には辟易。

セットや衣装にはさすがロシアだけあって予算がふんだんに使われててよかったけど。

これほど無駄なニ時間もないという空っぽ映画。
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