マグロ

Begottenのマグロのレビュー・感想・評価

Begotten(1990年製作の映画)
4.9
モノクロ前衛ファミリー神話。

神が自殺すると地母神は死んだ神の身体から精液を採取し、彼との子をもうける。産まれた子と彼女は古い支配者たちによりさまざまな責め苦を受けることになる。子は拷問、母は強姦。負けるながんばれゴッドファミリー!な話。

この映画には天地創造、キリストの生誕、ゴルゴダの丘での拷問と死という3つの聖書の話しが組み込まれている。
支配者たちはユダヤ教徒やドルイドなんかを指しているのだろう。

セリフもないし、ガビガビで何をやってるのか全然わからないし、音楽も静かなのでもうわけわかめ。
だけれども不思議と何回も観てしまう。これのせいで宗教モチーフと前衛映画が好きになったと言っても過言ではない。

奇妙な舞みたいな動きは日本の山海塾というパフォーマンスグループから影響を受けたらしい。ググってみたらマヂでbegottenみたいで笑った。

影響を受けた作品は黒澤明の「七人の侍」、フランジュの「獣の血」、ブラッケージの「自分自身の眼で見る行為」、ウイーネの「カリガリ博士」らしい。

新年一発目は好きな映画にしました。
年が明けて、家族が寝静まった後部屋を暗くしてひとりで観ました。幸せ💕💕💕
マグロ

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