茸のうち

シン・エヴァンゲリオン劇場版の茸のうちのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

考察をなんとなく漁り終えてほんとに終わってしまったんだなっていう感じ

正直作品的には意外とCG安っぽくない?とかループの仕組み説明してよ!とかマリエンドなんですか!とかやはり宇多田ヒカルは神!とか色々ぐるぐるしてるんですが、エヴァンゲリオンっていう一大コンテンツが終焉を迎えたことに対する感想しか出てこんかった。

シン・エヴァが公開されないのはもはやネタだったけどそれだけに自分の中で一生終わらないコンテンツなような気がしていたから、
それが終わってしまってからなんかよくわからん喪失感。
そして見終わって意味わからんから考察漁ろうっていう感覚が8年ぶりで懐かしかった。

ちなみに考察については色々みたけど、この方が仰ってたのが一番しっくりきた。

https://note.com/fladdict/n/na2fe289baaf2

結局エヴァって大人達が難解で意味わからん事喋って子供達が意味不明なことに振り回されることに意味あるんだよねきっと。旧約聖書にまつわる用語もエヴァでさえもマクガフィンで舞台装置に過ぎず、子供達と観客にとって難解であればさえよかったのだっていう。究極いきなりミサトさんとゲンドウにVtuberを始めることを強制されるような設定だったとしてもエヴァは成り立つだろうっていうのは言い得て妙だなと。もちろん裏設定はたくさんあるだろうし作ったからには緻密な考察も出来るだろうが、意図的に難解にされてるような気はずっとしてたのである意味身も蓋もないようなこの説が一番しっくりくる。
そこから視点に関する見方ができるっていうのも面白い。

https://note.com/fladdict/n/n5dfd643b1cf9

大人達の身勝手だった事情が全て曝け出された事によって大人と子供が対話出来るようになって終わるのがシン・エヴァ。だから用語の説明とか世界観の説明は大してされない。こういう考察できる人凄い。


思い返してみるとエヴァはなんだかんだかなり思い入れが強い作品でした。自分が生まれた年に放送されてシンジと同じ14歳で初めて触れて、いわゆるアニメコンテンツと宇多田ヒカルにハマるきっかけになって、大袈裟に言えば人生の1ページみたいな作品だったかも。

庵野監督お疲れ様でした。エヴァの呪縛から解き放たれたのはチルドレンより監督だったのかな。
茸のうち

茸のうち