ちょろもち

シン・エヴァンゲリオン劇場版のちょろもちのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

すごくよかった。
個人的にはとても好きなエンド。
テレビ版と旧劇を20年ほど前に見て、新劇場版も毎回ワクワクと劇場へ足を運んだ。
Qで、すわいつもの庵野監督かと危惧もしたが、シンまで全て終わってみれば満足いくエンドだった。
Qでの各キャラの言動と、シンでやりたい方向性との擦り合わせが、多少無理やり感もあったが、当時の監督の状態を鑑みれば仕方なしかと思う。
テレビ版、旧劇と見てきて、新劇場版はかなりエンタメとして見せる作品になったなと思った。Qでまたあそこまで悪くなったのに、よくぞシンの状態まで回復できたと思う。
あまり作品の感想に作家論をを持ち込むべきではないかも知れないが、エヴァはどうしてもその辺考えてしまう。
とはいえ、作品単体で見ても、ストーリーの軽快さ、キャラクターの魅力、アクションの迫力、美術の素晴らしさ、演出や脚本の緻密さ、あげればキリがないほど素晴らしい点がたくさんある。
作品のエンタメ性も高く、作家論的にもポジティブな傾向が見られ、個人的には最後のエヴァとして満足。無事に全てとケリをつけられたように思う。

まったく蛇足だが、子どもたちの本音はそれとして、友人としての縁は続いてほしかった。そんなすっぱり他人にならなくても…という清々しいんだか残念なんだか分からない感情もある。
まぁでも全部終わる決意だし、これも仕方ないか。

概して好き。