Nakanishi

シン・エヴァンゲリオン劇場版のNakanishiのレビュー・感想・評価

2.0
※極めて個人的な感想です。

かつて1番好きなアニメーションだったことがあるエヴァ。

自分が変わってしまったことを痛感。知識や経験は感性を鈍らせます。

TVシリーズと旧劇場版は意味がわからないのに観た後に何とも言えない寂しさや虚しさや切なさを感じさせる作品でした。理屈ではなく、感覚に訴えかける何かがありました。

そう感じた当時は18歳。とっくに過去の思い出になってしまって、31歳の今じゃこのザマ。何も感じませんでした。

僕はエヴァが好きなのではなく、18歳のときに衝撃を受けた作品として神格化してしまっていただけなんだと気付きました。一生TV版と旧劇場版と新劇場版:破を擦り倒して生きてればいいのだと思います。

そんな感性になってしまった自分は非常に映画的にシン・エヴァを観てしまいました。

説明的な台詞が多く、間が一切ない。さらにその説明が専門用語ばかりで全く説明になっていません。映像の情報量に比べてそれを考察する時間がなく、何が起きているのかわからない。ごく稀に面白いカメラアングルや構図がありましたが、それに感心することもありませんでした。加えて時折挿入される3Dアニメーションにとても違和感があり、全く集中して見れませんでした。

もう見方が間違っているのです。エヴァを見る資格は自分にはありません。

一切心が動かなくて申し訳ない気持ちになりました。いろいろとすみません。
Nakanishi

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