DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧のisopieのレビュー・感想・評価

ふたりのインタビューはいっさいなし。やはり卓球が音楽についてまじめに語ったり、瀧がグループにおける役割だとか音楽にどれだけ関わっているのかを語ってみてもしらけるだけだろう、懸命な選択であった。関係者の発言と資料映像だけで濃密な25年を2時間に圧縮する。まりんの証言がいちばん多く、ほとんど第三の主役であった。

膨大な素材の取捨選択、編集のキレ、英語ナレーションの簡潔さ、すべてがこの監督の劇映画と変わらぬ明確さとおもしろさ。