青山

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中にの青山のレビュー・感想・評価

3.4

1980年、とある大学の野球部の寮に転居してきた新入生たちの、新学期が始まるまでの4日間を描いた青春グラフィティ。


前半はガチで脳筋野球部が駄弁ってるだけ。『ハングオーバー!』のレビューで「全てのセリフにチンコって入ってる」なんて書いちゃいましたが、それで言うと本作は全てのセリフにチンコが2回ずつ入ってます。ただ、ハングオーバーと違ってユーモアとかなくてただ下ネタを連発してるだけでなんも面白くないのが物凄くリアルで、映像も取ってつけたように昔のアメリカの青春モノみたいな感じなので、本気でやってんのか皮肉なのかよく分かんないですね。皮肉ならそういうスタンスは好きだけど、それにしてもあえてつまらないものを見せられるってのもやっぱいい気分ではないかな。

ただ、後半ってゆうかほぼ終盤くらいになってようやく本業の野球をやり出したり主人公が文化系のガールフレンドを作るに至って、何かに夢中になることの素晴らしさや刹那の青春の美しさを感じさせてくるので油断ならねえ。今が絶頂でありながら、この2人絶対別れるだろうなというのも感じさせるのでより刹那さがあってなんだかんだ嫌いになりきれなかったです。
あと音楽もディスコからパンクまで色々流れて、臨機応変でそれらを楽しむところは素敵でした。
それにしても狂犬はマジで鬱陶しい。
青山

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